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Integrated approach:
controlling animals rather than
pathogens

グローバル化による人の活発な移動と地球温暖化により、動物媒介性の感染症リスクが上昇しています。一方で感染症対策や研究を担う人材は減少傾向にあることから、人間の組織と媒介動物から見た統合的アプローチを開発し、効果的な施策に結びつける必要があります。

本テーマでは、沖縄県において実現可能な動物媒介性疾患の対策モデルを提示し、対策現場での情報や研究成果を共有できる体制の構築を目指します。

Internal and external
networking and human
resource management

動物媒介疾患の統合的アプローチを開発するため、
1.県内のリソース分析、
2.県外主要機関とのネットワーク強化、
3.国際ネットワークの構築、
4.民間との連携強化
の4つの取り組みを通じて、
科学的知見の蓄積と対策現場への研究成果の応用を目指します。

Academic research and
social capacity building

一般社団法人トロピカルテクノプラスを管理法人とし、琉球大学医学部がリーダーとなって、大きく2つのカテゴリーで事業を推進します。

1つはダニや蚊などの節足動物、ネズミなどの野生ほ乳類、家畜といった多様な媒介動物と病原体に関する個別の研究、1つは感染症対策の国際比較と民間との連携に関する研究です。感染の経路、迅速な識別、ワクチン開発など、動物媒介性の感染症にはまだまだ未解決の課題がたくさんあり、個別研究ではこれらを明らかにしていきます。

一方でグローバル(感染症は国境線に関係なく伝播・蔓延する)、ローカル(実際に対策に取り組むのは各々の地域レベル)両方の視点が必要な媒介動物対策については、近隣諸国を含めた内外の状況分析を行い、最終的には地域で実行できる政策の提言という形で取りまとめることを目標としています。

Message from
Principal Investigator

リーダーからのメッセージ

平成26年度にデング熱の国内感染が確認され、今年に入ってからは南米でジカ熱による小頭症の問題がニュースとなるなど、動物媒介性の感染症は世界各地で大きな問題となっています。グローバル化による人の国境を越えた移動と、地球温暖化によって、これらの感染症の蔓延リスクは高まっていると考えられます。

しかしながら、これらの感染症については、過去の対策で患者さんの発生が減少したために対策や研究を行う組織が縮小し、人材が限られているのが現状です。一方で「新興感染症」「再興感染症」という昨今のキーワードが示す通り、動物媒介性の感染症はいつ、どこで猛威をふるうかの予測が難しく、病原体や疾患別の対策ではなく、社会の組織と媒介動物からみた統合的なアプローチを開発し、効率的な施策に結びつけていく必要があります。国境を越えた国際ネットワークの形成と、現場に近い地方自治体での柔軟な取り組みの両方が必要なのです。

近年、感染症の診断、治療、媒介動物の制御など感染症そのものの研究に加え、社会科学、IT技術など、感染症の対策に応用可能な様々な分野の研究成果が得られてきています。本テーマでは、民間との連携によりこれらの成果を統合し、沖縄県において実現可能な「動物媒介性疾患対策モデル」を提示することを目指しています。

国立大学法人琉球大学 医学部保健学科国際保健地域学教室
教授 小林 潤

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